2019年のゴールデンウィークに一人旅でタイに行きました。
そこで僕は事前に警戒していたにもかかわらず、お金をすられてしまいました。
それも僕が見ている目の前で起きたのです。まさに早ワザ!鍛錬の成せるワザです!!
カバンからサイフを抜かれたんじゃありません。目の前でそれは起きたのです!!
『タイに行くんだけど、一人だと不安。スリにあわないか不安。』
そうした人は多いと思いますが、一般的にはタイは治安がいい方です。
僕は今まで4度タイを訪れてるのですが、タイの人は親切な人が多いので油断してたところもあります。
ですが、バンコクで有名な詐欺師の存在をこのときの僕は知らなかったのです。
知ろうが知りまいが、僕がマヌケだったからと言われればその通りです。
このときの経験をみなさんにシェアしていきたいと思います。
・昼に起床しマックに行く
前日、僕は夜遊びに明け暮れていたため、この日起床したのは午前11時30分くらい。
泊まったホテルは、知る人ぞ知るナナホテル。
寝起きでお腹もすいてるので何か食べに行こうと思い、スクンビット通りのマックに行くことしました。
ホテルのすぐ下にレストランがあったんですが、まえにそこでスープを頼んだらとても生臭かったので吐きそうになったこともあり、今回は馴染みのあるマックに行くことにしたんです。
スクンビット通りのマックは、以前バンコクを訪れたときにも何度か行ったこともあるので、まさかそこで詐欺師に出会うとはこのときは夢にも思わず。
僕が泊まったナナホテルからそのマックまでは歩いて500メートルくらいなのでとても近いですが、なんといってもここはタイ。
少し歩いただけで汗がダラダラに。
タイでは少しの距離でもタクシーを利用する人が多いのも納得。
ちなみにタイのタクシーは日本と違ってとても安く、初乗り35バーツです。
現地の人にも気楽に利用されており、高校生もタクシーで通学する光景もたまに見かけます。
このとき、僕の持ち物は手ぶらで財布をジーンズのポケットに入れてるだけでした。
財布の中身は、
・エポスカード(僕が海外旅行で重宝するクレジットカード)
・ラビットカード(BTSスカイトレインのICカード)
・少額の現金
その財布もなくしたり、盗られたりしてもいいように旅行用の財布を持ち歩くようにしていたので、いつも中身は必要最小限なものにしています。
その他に財布がもう一つあるんですが、それは普段日本に帰ったときに使う用なので持ち歩くことはせず、ホテルのセーフティボックスの中に入れてあります。
そのはずが、今回は昨晩エポスカードでキャッシングしたあとだったのです。
なので旅行用の財布にはこのとき、日本のお札が数枚、1000バーツ紙幣が15枚ほど、その他に500バーツが4枚くらいに100バーツやら20バーツやら様々な紙幣がゴチャゴチャと入っていたんです。
1000バーツ紙幣は夜遊び用なのでこのくらいの額をまとめてキャッシングしてました。
まさかこれが悲劇をうむとは・・・
・マックに到着。いつもの席へ
マックに着くとすぐに外の席にいるレディボーイらしきグループが、「おにいさーん、おにいさーん、マッサージ」などと、いつものように声をかけてきましたが無視して店内へ。
店内には欧米人の家族やらカップルやらが手前のテーブルに座っており、結構席は埋まっていました。
注文して一人だったので少し奥にある一人用の席について涼んでいました。
この席には数日前にも来たときに座った席で、店内の奥に位置してることもあり落ち着くんです。
前の席にはタイ人の男性が一人いたのですが、スマホに夢中。後ろの席にはタイ人の若い女性が二人いたのですが、僕が食べ始めたころには店内から出ていきました。
・インド系?アラブ系?のおじさんに話しかけられる
前にいたタイ人の男性が店内から出ていき、僕がいる奥の席には僕一人だけになりました。
しばらく一人で食べていると、後ろの通路にある入り口からインド系もしくはアラブ系の小太りで、ボーダーのTシャツに短パンのおじさんが電話をしながら店内に入ってきました。
結構大きな声で立ちながらスマホ越しに話していて、しばらくすると僕の後ろのさっきまでタイ人の女性が座っていた席につき電話をしていました。
電話をきると陽気に僕に英語で声をかけてきました。
おじさん「ハイ、あなたどこから来たの?コリア?ジャパン?」
僕「日本から。あなたはどこから?」
おじさん「ニュージーランドから来た。あなたは日本?おー私日本に興味あるよ」
内なる僕(このアクセント、絶対ニュージーランドじゃないだろ、あやしいな)
このおじさんは結構大きな声だったので、入り口近くにいた白人のおばさんがこっちを振り向いたほど。
このときはアクセントが明らかに英語圏のものとは違うと僕でもわかったんでおかしいなと思っていたんです。
でも、僕は以前からバンコクのバーなどでよく知らない人に話しかけられたりしていたし、それでアメリカ人の男性と仲良くなってLINEを交換したりしていたので、知らない人に声をかけられることにはあまり抵抗がなかったんです。
おじさん「日本に興味あるんだけど、行ったことないよ。あなたはタイに来たの初めて?一人旅?タイは暑いだろ?若くて一人旅は素晴らしい」
などと沢山聞いてきたので僕も適当に返していました。
そしてこの後、この詐欺が有名なあるセリフを言ってくるのです。
おじさん「日本に行ったことないから日本のお札知らない。見たことない。日本のお札見せて」
僕はこのとき、この手口のことを知らなかったので、詐欺師だとは思わず警戒しつつも財布の中にあった日本のお札を見せました。
目の前にいるし、自分がおじさんの手元を見てるからもし盗ろうとしても気付けるだろうと思ったからです。
そして何枚かバーツの紙幣も日本のお札の間にあったんですが、面倒だったのでその何枚かの束を一緒に渡してしまったのです。どうせ見るだけだから大丈夫だろうと思い・・・(はい、マヌケです、すみません、)
おじさん「これが日本のお札かー、これだけ?」
僕「日本のお札はもう一つの財布でこれは旅行用だから日本円はあまり持ち歩かないんだ」
おじさん「日本のお札はビューティフルねー、ありがとう、初めて見たよ」
と言ってお金を返してきました。この間僕はおじさんの手元を凝視して盗らないか見ていました。
僕はすぐに日本のお札の枚数を数え無事なこと確認。
おじさん「じゃあ友達と会うからもう行くよ、タイを楽しんで」
と言って去っていきました。
内なる僕(ホントにお札見たかっただけか)
・バーツの紙幣が足りない
マックを出て、日中は暑いしやることないのでホテルに一旦戻りました。
部屋に戻ると昨日キャッシングした紙幣やレシート、日本円やらで旅行用の財布の中がゴチャゴチャしてきたので整理しつつ、持ってる紙幣が増えたのでもう一つの財布にいくら移して少額を持ち歩くことにしようと、どのくらいお金を使ったのか確かめることに。
するとあることに気付きました。あれ?バーツってこんなに使ってたっけ?
確か1000バーツは昨日キャッシングしたから15枚くらいこの財布に入っていたような。
タイを旅行した人ならわかると思いますが、日本のお札に比べてタイのお札は小さいです。
まぁ日本のお札が海外に比べて大きいと言った方が正しいかもしれないけど。
なので日本のお札も混じってお札が不揃いで見にくいこともあって、最初からこのくらいだったのかなと。
何度か確かめ、キャッシングしたあとにATMから出てくる明細をみてからもう一度財布を確認するとやっぱり1000バーツが少ない。
100バーツや20バーツのお札もゴチャゴチャ入っていたのでベットに並べてみると、1000バーツが10枚に、500バーツが1枚、100、20バーツ紙幣が数枚・・・
1000バーツが5枚少ない!500バーツも少なくなってる!
この旅行中の予算を見返しても、やはりオーバーしてる。
自分のこれまでの行動を振り返って、どこでいくら使ったのか振り返ることに。
やっぱり昨日までは1000バーツの紙幣が15枚あったことになる。
となると、心当たりがあるのは昨日のおじさんしかいない。
おじさんにお札を見せた後、日本のお札はちゃんとあるか確認していたが、バーツの枚数はキャッシングした直後だったということもあって、枚数も結構あったし、何のお札が何枚あるかは正確に把握していなかった。
だとするととんでもない手練れで早業になる。
あのとき、おじさんの手元を目の前で見ていたし、ほんの数秒しかお札を触っていなかったかだ。
もしかした日本の紙幣に気をとられ、大きさの小さいバーツの紙幣が抜かれる瞬間に気付かなかったのか。
1000バーツ5枚となると、日本円で15,000円くらい。500バーツも少ないから、
合計20,000円くらいか。
タイの物価を考えると20,000円は痛い。
でもホントにとられたのか?モヤモヤした気持ちのまま帰国することに。
・帰国後、日本円見せて詐欺を知る
日本に帰り、結構お金使っちゃったなーと思いつつ、気になっていたおじさんの件もあり、バンコク、詐欺と検索してみることに。
すると日本円見せて詐欺の被害が結構あるではないか。
これは自分が遭遇したあのおじさんとまったく同じだ!
やっぱり間違いない。あのとき自分は20,000円近くとられていたのだ。
タイの情報を伝えるYouTuberのTJ Channel Thailandでも注意喚起の動画を見つけました。
はい、まさにこれです。僕に声をかけてきたおじさんがそうです。
しかし、この詐欺の存在を知るには僕は遅すぎました。
というより、異国で声をかけてきた知らない人に、お札を渡して見せる僕がマヌケなだけでしょう。
とはいえ、同じように被害にあっている日本人旅行者の方がいるのも事実なので、もしこの僕の経験を知った方は、同じように声をかけられても絶対に信用してお札を見せたりしないようにしてください。
一度見せると、言葉巧みにお札を見せてと言ってきて、気付かないあいだに抜かれてしまいます。
この経験をシェアして、次の被害者の方が少しでも減ると幸いです。
それにしても数枚だけ抜きとるあたりがさすがだなと。
ちゃんと財布に入ってる金額を把握しておくべきでした。反省です。
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